竹内有紀verで何となく見えてた方向性の変化が、前作の通野未帆verでもう少しはっきりして、今作も人妻移住者とオッサン地元民の心理的な距離感をより緻密に演出する形に変わって来た。セクハラ親父への軽蔑や、個人情報はなるべく話したくない隔意感もリアルになり、人妻が子供を欲しがってる情報も夫婦と視聴者は知ってるけど、オッサンたちは若夫婦がまだ子供を作る気がない=夫と中出しセックスはしていない情報しか知らないという、主観と客観の違いを細かく分けた高度な状況設定。
今回はハメ撮り演出を止めたのが潔い。AV=映像なんだからサブタイトルもウソではないし、きとるね川口監督が立ち上げたシリーズじゃないので、5年近く前の流行に縛られ続ける責任もない。カラミの演出は通野未帆verほど拒絶感や精神的に追い込まれる感じはなく、女優の痴女キャラを反映したのか、性にどん欲な本性が隠しきれてないさじ加減は旧式に近い。中盤の本番がより本格的になったため、最初の本番は途中でゴムを外したことを人妻が知らない騙し中出し、中盤はゴムを外したことを人妻も知ってる黙認中出しという堕ちの段階が分かりやすくなった。
最後の本番は夫とは子作りしてない人妻を妊娠させる可能性を「責任取るから」というセリフで匂わせるという、孕ませ系としては煽り未満な抑えめの演出。人妻が本当は子供を欲しがってることを視聴者は知ってるので、建前では拒みながら中出しセックスへの堕ちに本音が見えるという演出も前作より完成度が上がったと思う。
ただ竹内有紀verと同じエンドレス演出はまだアイデア不足だし、妻帯者設定の小沢が結婚指輪してない手抜きも相変わらず。オッサンにキレてた人妻があっさり水着に着替えて水遊びに参加しちゃうのも無理やりなコント感に逃げてる感じもあって、新しい方向性と古い演出が喧嘩してるところもちらほら。まだ満点には届かないけど、やりたいことは伝わるので次作にも期待したい。
水川スミレは抑えめのしっとり演技が良い人妻っぷりで、地方社会になじもうとする「よそ者」の必死さや、逃げ場のない状況での緊張感の醸し方が上手い。カラミ的にもエロさは十分発散しながら、痴女キャラはほぼ封印しているのも高評価。個人的に彼女の痴女パフォーマンスには何も感じないくらい飽きちゃってるので、せめてマドンナにいる間はこういう「静」の一面を掘り下げて欲しい。
じっくりゆっくり
2024-03-12