”寝取らせ”としては、実験的な作品。
コンセプト・設定・背景から妻”九条みちる”に求め望む欲望の強さは、素晴らしさを感じる。
だが、絶望的に作品のネックになったのは”ED”と”性欲”の条件ですね。
人物設定から導き出される条件からすると、”ED”へのアプローチが無さ過ぎており、その上で自らに出来る行為で妻を満たそうとする心情からの寝取らせになる為、提示される性欲が、どうにも”申し訳なさ”や”知識欲”の様に思える。
様は、寝取らせを決意するほどの覚悟がある割に、EDへの足掻きが無い為、人物設定に矛盾を感じてしまうのだ。
”男”としての自らを諦め、妻を満たす為でもないことが、寝取らせの合間に入る確認プレイで見せられるゆえに、その気概があるなら足掻くのが、普通の考えに思えてならない。
この時点で夫の立場からの感情移入での萌えも燃えも消失してしまった為、後半の寝取らせの設定が心に響かない。
そして、作品コメントにある”自暴自棄”になっている様にも思えない為、ラストの妻”みちる”の行動も心に響かない。
寝取らせを始めとした”背徳感”を性欲へとそそらせるには、共感出来る人物設定が重要で、ある意味”狂人”的なものになり過ぎると容易く反転して性欲を削いでしまう。
人物にのめり込まず、感情移入しない楽しみ方の人には問題は無いが、ドラマAVであるがゆえに難しい。
夫の狂人的な人物設定が強すぎるゆえに、妻に求めたエロさと”九条みちる”が醸し出せるエロさが合致せず、盛り上りは低調で終わり、残念。
表現したいことは判るのだが、表現しきれなかったと思うのが素直な感想です。
TA-KUMA
2021-07-26