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深田結梨さん本人が「私の代表作です。なります。」、そして監督も「オレ(が携わった中で)史上最高傑作がついに発売。」と述べている通り、深田結梨さんが宝石の如く煌めく傑作になっている。キャリア6年の集大成というのは過小評価であり、タイトルに書いたように業界で10年に1度あるかないかの作品と言えよう。
川奈まり子さんと溜池ゴロー監督の例のように「この2人、画面外でも結ばれたらいいんじゃないか」と視聴者が思うしかないほどの熱烈な疑似恋愛を画面内から画面外まで発している。
10回ほど通しで鑑賞したが、1場面ごとの会話にそれが表れているように感じられる。
「前世で私、ハトだったんだもんね。」「うん、ね。」「ポッポ。えへへ。」という会話がある。
およそ脚本としてはお粗末で正気の沙汰とは思えない台詞ではあるが、一夜限りの恋人(フェラ友)同士の、振り返ると恥ずかしくなってしまう会話としては満点だ。
ほかにはラストシーンにある
「帰りたくない。」「家、どこらへんなんだっけ?」「教えてあげない。」
「だって、教えたら帰ることになる…。」
という会話も素晴らしい。画面外で鑑賞している我々が、同じようなシチュエーションで味わうだろう得も言われぬ高揚感を共有してくれる。それを言われたらもう勝てないよ、というあざとさを含んだ女性の必殺技が直撃するのだ。繰り返すが、画面外なのに、である。
その疑似恋愛を観ながら、翻って[監督=鑑賞している我々]に置き換わっていく没入感がこの作品を傑作足らしめている大きな要素である。つまるところ、最後は深田結梨さんに恋をする作品なのだ。
他ジャンルではあるが、えーすけ先生の描いた「おしごとですもの!」という漫画作品がある(※ひみつのつぼみ、に収録)。仕事にこなれて来て演技が単調になってしまったAV女優に催●をかけ、いっときだけ男優に恋をする。その流れで撮影に入る、という話だ。
最後のページで監督が泣きながらこう言うのだ。
「二人とも素晴らしかった!俺は こういうのを作りたくて監督になったんだよ!!」
ー後に この日のことは「伝説の撮影」と呼ばれ 業界内で長きにわたり語り継がれたという…ー
この作品と重ねて読んでしまった。
この場を借りて、深田結梨さんと監督に感謝を申し上げたい。それほどであった。
さぼてんぬ
2021-09-28