松下紗栄子バージョンも夏目彩春バージョンもいい作品だった。にも関わらず脚本を使いまわさずさらに進化を目指すという、堕落の一途をたどる最近のAV界の流れに逆行する制作姿勢には頭が下がるとしか言いようがない。松下紗栄子が破滅型の脚本、夏目彩春が純愛系だとすれば、この作品はちょうどその中間くらい。年下の愛人にのめりこんですっかり愛しちゃってるように見えても、結局は旦那への当てつけの刹那的な快楽という人妻の怖さを醸している。
前作で課題だった中間部分も終業後の店内セックスという形で充実しており、疑似でごまかしてる部分はあるかもしれないが中だるみは感じない。
拒まれても強引に来いと年下男を煽ったり、避妊をめぐる攻防など細かい演出もよかった半面、最初の中出しがなんとなく流して終わってしまって盛り上がりに欠けてたり、最後の中出しも即抜きの汁見せで終わってしまったりと、中出しの演出については芸がなく不満が残る。
最後のドラマシーンも旦那の目を見ながら騎乗位で腰を振り続けるくらいの当てつけ感があったほうがよかったんじゃなかろうか。愛人を初めて家に呼ぶ緊張だったり離婚の話題だったりという重いくだりがなくなってしまったのも賛否が分かれそう。
攻めの姿勢が好印象な一方で、完成度ではまだ不満が残るので満点には及ばない。今後、さらなる進化を期待したいところ。
じっくりゆっくり
2020-10-08