女優は辞めるがAV監督になるそうで、監督デビュー作に自分の引退作品を使うというのは、他の女優を巻き添えにしないだけ潔い。テーマは「AV人生最後の一発中出し」ということで、要するに中出しセックス1回に作品のすべてを賭けるという非常に分かりやすく攻めた内容のはずだったのだが、実際の中身はと言うとまあ分かりづらい。
前半はメイキング素材のような映像がごちゃごちゃと詰め込まれ、正直なにを見せられてるのかもよく理解できない。映像だけでは分かりづらい自覚があるのかナレーションまで被せるに至っては論外。作品は自己表現という思いが強いのかアイデアを片っ端から詰め込んだあげく散漫になっていて、ここには商品を制作する職人という意識はあまり感じられない。
それでもAV女優としてのラストセックスが好きな男優との子作り上等の中出しという本番は本気度が高く感情がこもっていて、本番1回しかないのも許せるくらい見ごたえがある。しかし、そのままガッツリ中出しだけで終えればいいものの、おかわりセックスで最後は顔射という流行りの演出にブレた終わり方してるのが脱力もの。このタイトルでこの商品説明で引退作品の最後の最後が顔射の何が問題か、本当に理解できていないようだと前途はなかなか多難だと思う。
他の女優の引退作品を受注してこういう内容にしたらただの迷惑だが、AV監督としての初作品ということで、これが失敗作になるかどうかは今後の頑張り次第だろう。現時点では好きな女優の担当監督があおいれなだったら、とりあえずハズレを覚悟しながら見ると思う。
ファンの人以外は表現者あおいれなを求めてるわけではなくて、あくまで出演してる女優が目的だと思うので、まずは作品タイトルから想定されるテーマに必要ないものはなるべく削るという引き算の発想で、シンプルに作品を作るという基本から始めるのがいいんじゃないだろうか。
じっくりゆっくり
2022-04-27