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馴染みのない状況に身をおいて、違う名で呼ばれたりするけど、ささやき声は自分に向けられていると感じる。
目線があるからだと思われる。
執拗に見つめてくる目があって、目線を受けとめているはずの誰かにささやきは向けられているから、男優さんでも架空のしょう君とかでもなく、画面の前で目をそらせない自分がささやきかけられていることになる。
彼女がとなりで寝ていたり、向こうでラーメン作ってたりする。
自分と彼女の中にあるはずの、第三者が入ってこれないはずの場所。ささやき声はそこを侵食してくる。
すぐそばにいる彼女にはそれを隠しながら、押しよせる魅力に抗えず自分をゆだねてしまうとき、何かすごい気持ちいいという。
そういうところに導こうとしてくる。
そこでも目線の役割が大きい。見つめているとこっちの中枢の部分にまで入ってくるような目線。と同時に深く引き込まれ、ささやき声をナビとして、特別な目的地まで連れていかれるような目の力。
その目には何か切実で純粋なものがふくまれているように感じた。
それは設定上の要請からくるものだけではなくて、この困難な役割を託された導き手としての気持ちのあらわれのように思われる。
ささやき声がいろいろな言葉で伝えてくるメッセージには言ってみれば(わたしの中にあなたのための場所がある)ということがある。導き手の切実で純粋な意志のあらわれは、設定を越えてそのメッセージを信じさせてくれる。
自分はもう3回導かれているし、これからもそのつもり。
こたたい
2018-05-07