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心情の変化として、抵抗 → 無抵抗 → 受け入れと、身体と同時に心までも侵食されていくような展開がえぐい。
内容について。
まず序盤は風呂場で襲われるシーン。
はだける濡れたブラウスがエロい。と同時にセリフが良い。
「いやだ」「やめて」といった抵抗するセリフだけでなく、うわごとのように発する「ごめんなさい」など多種多様。
戸惑いや拒絶などが入り混じった状況がエロい。
中盤、先ほどの展開を受け、無表情・無抵抗になっていく展開。
自室でのシーンは窓から射す光に照らされた肢体がとても美しい。
最初怯える様子だったのが、身体を弄ばれるうち次第に感情をなくしていく様子が悲痛。
そして終盤、無抵抗でいいなりであった姿から無邪気に甘える姿へと変貌する。
言動や振る舞いがまるで退行しているかのような様子は、彼女の中で何かが壊れてしまったことを容易に想像できてしまう演出。
成長した身体に無邪気な笑顔、砕けてしまった心、それらの歪な組み合わせが狂おしいほどの背徳感を生んでいてエロい。そしてえぐい。
演出について。
お話のテンポが良い。無駄なシーンが少なく、かといって流れを損なうようなこともなかった。必要十分な量のドラマパート。見やすい。
ドラマ部分だけでなく本番シーンなどでも彼女の心情の変化がしっかりと表現できていた・感じられたのも要因としてあるかもしれない。
続いてセリフ。バリエーションが豊富。特に前述した序盤のシーンは抵抗・拒絶のセリフ以外にも直情的なセリフが多数あり、その場の混乱ぶりをしっかりと表現していた。
次第に心が折れていった後は「自分が悪い子だから…」と自己否定的なセリフが入る辺り、心の脆さやこれから起こる崩壊の一端が垣間見えるのも良い演出。
そしてなんといってもその変貌ぶり。テキパキと家事をこなし仏壇にちゃんと手を合わせる良い子から、心が壊れてしまった姿まで、ともすればショックを受けそうなほど。
薄めのメイクに透き通るような肌、それに加えて退行したような立ち振る舞いは「無垢」な印象すら受ける。が、その内面は元には戻らないほどに砕けてしまっていることを想像するとなかなかにゾッとする話。
総評。
お話がえぐい。(3回目)しかしそれがエロい。
背徳感で思いっきりぶん殴られた感じがする作品。
稀に見る見事なバッドエンドでした!
桜に幕
2020-09-23